by Masa Hamanoi

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Category: story

  • 益子焼 阿久津忠男 深い青  益子には雨巻山という美しい里山がある。 阿久津さんとは、その雨巻山で出会った。 そしてその後、阿久津さんが作る深い青、青瑠璃の器を知ることになる。  出会いから数年を経て、雨巻山の麓にある阿久津さんの工房を訪ねた。  Mashiko ware by Tadao Akutsu Deep BlueMashiko has a beautiful Satoyama landscape called Amamaki-yama mountain. That is where I met Tadao Akutsu. And later, I got to know the deep blue, lapis-blue ceramics he creates. Several years after our first encounter, I visited Akutsu’s workshop at the foot of Amamaki-yama…

  • 木工 杉田創作 杉田悠羽 木を削り、形を作り出していく木工の仕事。 作り手は木と触れ合いながら、どんなことを日々感じているのだろう。 筑波山が一望できる高台、杉田創作さんを訪れた。 Wood work Sugitasousaku Yu Sugita Woodworking ; carving wood and making shapes. How does wood speak to the craftsmen when they interact with wood through their daily work.  I made a visit to Sugita’s workshop on a hill overlooking Mt.Tsukuba.  工房には窓からの光が柔らかく入ってくる。 小馬のような形の作業台に座って、杉田さんは小気味よく木を削りだしていた。 使っている小さな道具は南京鉋。曲線や直線を削り出すのが得意な道具だ。 鉋を木に当て、引く、という同じ動きが心地よく続く。 その一連の動きに迷いは無い。 僕も少しだけ削ってみた。 なめらかに削れたと思えば、ガリガリとひっかかることもある。 木の削りづらい部分は逆目、削りやすい部分は順目と呼ばれる。 削っていくうちに木の繊維の向きが直接手で感じ取れるようになる。 「刃物で削り出すと表面を綺麗に、繊維を滑らかに仕上げることができます。 水を含んで繊維が立ったりしないので、水弾きがすごく良いんです。」 美しい表面のしゃもじを見せながら杉田さんは言った。…

  • 竹細工 橋本千菜美 筑波山麓北条の街、竹の素朴さを活かす青物細工 Bamboo Crafts Chinami Hashimoto AOMONO-ZAIKU, a bamboo craft that makes the most of the simplicity of bamboo, in a town of Hojo at the foot of Mt. Tsukuba.  橋本さんが作るのは、竹本来の素朴さを活かす、青物という竹細工。 裏山から竹を取ってすぐに作れる、土着的な道具だ。 生命力に溢れ、真っ直ぐに伸びる青竹はどのようにその姿を変えていくのだろう。 橋本さんとまず向かったのは筑波山麓の街、北条の高台にある竹林。 ほどよく人の手が入っている竹林は歩きやすい。風が通り抜けていくのを感じる。 差し込んでくる光を見上げた先には、高く、さらさらと揺れる竹の葉。木漏れ日が美しく幹に落ちる。 橋本さんが足を止めた。 「これが良いかも。」 柔らかさも粘りもほどよい、3〜4年目くらいの竹。 慣れた手つきで軽やかに竹を倒し、使える部分を小気味よく切り分けていく。 切った竹からは根が吸い上げた水が滴っていた。 Hashimoto creates bamboo crafts called “AOMONO-ZAIKU” that brings out the  rusticity of bamboo.She…

  • 藍染風布 丹羽花菜子  筑波山の麓、美しい藍染の色。 AIZOME FOOPU Kanako Niwa The foot of Mt. Tsukuba, the beautiful colors of indigo.  藍甕の中で藍は人の手に触れどう変化し、どうやってその色を出すのだろうか。 藍甕の中にある世界のこと、染めるということ。さまざまな話を聞いた。 丹羽さんの藍染工房で。 Indigo in the pot, how it changes when touched by human hands, and how it produces its color.  Stories about the universe inside the pot, and about dyeing. At Niwa’s AIZOME, indigo-dyeing workshop.  藍染をするにはまず藍建(あいだて)をする。 これは蒅⑴の色素を灰汁⑵の中で微生物の働きによって還元させ、染液を作る工程のこと。 最初は甕の6分目くらいまで原料を仕込み、一日に2回ずつ、この液体を攪拌する。3日ほど経 つと表面に紫色の膜が張り、青い色が出始める。…